2011年1月4日火曜日

あけましておめでとうございます 仕事の5冊

新年明けましておめでとうございます。
旧年中、このブログを読んでくださった方々に感謝申し上げます。

さて、昨年1年を振り返ると、10月からの3ヶ月間が一番きつかったような気がします。10月1日付で大阪から東京、また仕事の内容も人事から経営企画に異動になり、今までと違う仕事でなれないうえに、何をしてよいかなかなか見えてこない中で、営業から人事に異動したとき以上の戸惑いを感じています。しかもなれない単身赴任。10月は夢中のうちにすぎ、11月にいったん古本屋に行って本を買い込んでくるところまでは行きましたが、その後なれない仕事が舞い込んだり、人事時代にほぼ一人で担当していた企画案件が再び持ち込まれたりと、バタバタするだけで本を読む暇がほとんどなかった3ヶ月でした。

その中で読んだ本は、仕事で必要だった3冊(正確には5冊)。

McKinsey & Co., Koller, T., Goedhart, M. and Wessels, D. (2005) Valuation: Measuring and Managing the Value of Companies (4th ed.), Hoboken, NJ: John Wiley & Sons. 邦訳 マッキンゼー・アンド・カンパニー、ティム・コラー、マーク・フーカート・デイビッドセッセルズ(2006)「企業価値評価:バリュエーション 価値創造の理論と実践(第4版)』本田桂子監訳、天野洋世、井上雅史、近藤将士、戸塚隆将訳、ダイヤモンド社
経営企画で企業価値評価をやることが増えていることから、神戸MBAの「コジケン」(経営戦略応用研究Ⅰ&Ⅱ)の教科書を何度か通読。 この本は、MBAに来る前に、株式取得による経営参加の投資案件の企画書をまとめるときからずっと読み続けている本で、企業価値評価の実務的参考書としては名著であると思う。英語版のCDのコピーも使っている。2冊組。

同じ文脈で、渡辺章博(2004)「M&Aのグローバル実務:プロセス重視の企業買収・売却のすすめ方』中央経済社を読む。これも神戸MBAのテキストで、著者の渡辺章博氏や佐山展生氏をはじめとするGCAのメンバーが入れ替わり立ち替わり講義(M&A戦略応用研究)。この本自体はアメリカ企業の買収が書かれているが、授業レジュメと一緒に読んで、企業価値評価からデューディリジェンスまでの手続きについて、この本はほぼ実務書のノリで読んでいる。

あとは、M&AとIRのために、Brealey, R., Myers, S. and Allen, F (2006) Principles of Corporate Finance (8th ed.). New York: The McGraw Hill Companies, Inc. 邦訳 リチャード・ブリーリー、スチュワート・マイヤーズ、フランクリンアレン(2007)『コーポレートファイナンス(第8版』藤井眞理子、国枝繁樹監訳、日経BP社 このテキストも神戸MBAのコーポレートファイナンス応用研究のテキスト。この本も結局は企業価値評価の理論的バックボーンと株価形成理論の一端をおさらいするのに読んでいる。2冊組。

要するに、マニュアル本をざっくり読んだような気持ちになっていて、ご紹介するほどではないかと思ったので書いていませんでした。どれも非常に評価の高い良書ですので企業価値評価を仕事で取り組まれている方は読んではいかがでしょうか。経営企画に異動になっても、MBAの授業でやったことが基本にあるので、なんとかついていけています。

今年は、今まで読んできた本をもう一度体系づけて取り組んでいこうと思っています。新刊も頑張って買っていこうと思います。

ことしもよろしくお願いします!

0 件のコメント: