今日、靴の修理を阪急百貨店に出してきました。23年履き続けて、何度も修理に出して、本当にずっと使い続けています。今回はソールが減ってきたので、ソールと中の破れ補修などです。ちょっとお高い設定ですが、仕事が本当にしっかりしていて、いままで出してきた工房では一番の仕上がりです。今日は、4足だしています。
新入社員のころに買って、今でも使えるものがありますのでご紹介しようと思います。
(1) 靴
チャーチのウィングチップです。新入社員の2回目、ヨーロッパはじめての出張で買った靴です。もう何度とともなく修理に出して、大切に使っています。ずっと使い続けていてい、ひび割れもしていますが、阪急のリペアの人からは「アンティーク家具の趣ですね、新入社員の時に買った靴なら、定年退職の時に履いていたら本当に素敵ですね」とおほめいただいています。これからも大切に使います。私の靴のほとんどは1995年までに購入して修理して履いています。足になじんでいて、本当に履きやすいのです。
(2) 時計
23年前の誕生日にお客さんに「買わされた」ロレックス。
実は、はじめてのヨーロッパ出張で、お客様のお相手を毎日する羽目になりました。そのお客様がカジノがお好きで、オランダ出張で毎日カジノに行かれていました。たまたま、誕生日がアムステルダムのスキポール空港。オランダからデンマークに行くための飛行機を待っているときに、何気なく免税店の時計コーナーで時計を見ていると、そのお客様がいきなり、さまざまな時計を出させているではありませんか。「seatakuちゃん、これがいいぞ」なんて適当に行っているので合わせていたら、「これをくれ」と店員に言い出しました。カジノで前の晩に大勝していたのを知っていたので「もしやすると・・・。いままでさんざん尽くしてきたし・・・」なんで思っていました。保証書にサインをしだしたころから怪しいと思っていました。「こんな時計、誰が買うんですか?」とそのお客さんに聞くと「おめぇが買うんだよ」と言われてしまって、金を払わされたいわく因縁つきです。何度か分解掃除しまして、いまでも正確に時を刻んでおります。
(3)カバン
ゼロハリバートンです。はじめての出張でNYで買いました。製造日は、1985年3月27日です。その2年以上後に購入したことになります。最近使うことは少なくなりましたが、世界中どこでもお供してくれた本当に自分の友のカバンです。 最近でも、海外の辺鄙なところに行くのに使っています。
(4)万年筆
以前書きましたが、ペリカンのM400です。
いいものを買うと、ずっと使えますから、少々高くてもいいものを買うように心がけています。
おもにMBAプログラムや論文執筆の過程で読んできた経営学と経済学の書籍、それと経営学を理解するために必須の哲学や社会学についての書籍を読み直しています。その時に読めなくて積読になっていた本も読み進めます。MBAを修了したものの、継続的に学ぶためには、何らかの強制力が必要です。そこで、硬軟織り交ぜてご紹介できればと思います。
2010年3月28日日曜日
2010年3月27日土曜日
神戸大学大学院経営学研究科専門職学位課程現代経営学専攻
今日は、わが母校のMBA入学オリエンテーションの日です。
2年前は、自分がその場にいたわけで、うらやましいような気がします。Twitterで知り合った方も、今日入学されるので、本当におめでとうと申し上げたいと思います。
神戸MBAの1年半を駆け抜ける秘訣は、私の師匠がよく言っていた「サラリーマンのど根性」を出すことでしょう。要するに、仕上がりは100%を求めない、納期厳守、絶対にあきらめない。これに尽きると思います。
ありきたりですが、なぜ自分が乗り切れたのか:
(1) 生活を朝型に変える
MBAが始まって、最初のころは、会社から帰ってきてからひと踏ん張りでしたが、1ヶ月もすると、本当にDeflateしてしまいました。そこで、できるだけ残業をやめ、家に帰ってゆっくりして寝るようにしました。朝4時起床、5時半までの1時間半勝負、6時に家を出て7時に出社、なんて生活に変えました。すると、うまくリズムがつかめてきて、勉強ができるようになってきました。
その後、4時起床が定着してきて、睡眠時間の削減に挑みました。結果的には、4時間睡眠で平日は何とかなるようになってきましたが、その代償が授業中の睡眠学習(orz・・・)だったりしました。
しかし、1日3時間程度の勉強時間をひねり出さないとなかなか厳しいので、生活を夜型にすると厳しいです。いまでも3~4時間の睡眠です。
(2) 仲間を作る
私は仲間を作るのがどちらかといえば苦手ですが、神戸MBAならプロジェクトの仲間や、コジケンとか様々な仲間ができます。最終的にはゼミの仲間が一番濃密ですが、その時々の仲間に助けられて山を登る感じがあります。仲間から情報をもらう、仲間に情報を発信する。自分ができることで協力する。会社だといわゆる「フリーライダー」がいますが、不思議とフリーライダーがいないのがMBAのコミュニティでした。自分がフリーライダーだったのでは、と不安になりますが・・・・。
(3) 図書館の徹底活用
神戸大の社会科学系図書館は、経営学・経済学の資料の宝庫です。教科書、参考文献、論文、ジャーナル、新聞、雑誌。いるものはほとんどそろっています。英語の文献は高くて手が出ないのが多いのですが、学校に行けばあります。20冊を2ヶ月借りていられる(夏休み・冬休み期間はもっと長い)ので、教科書から参考文献からなんでも借りて、必要なら自習室のコピー(2000枚まではただ)で必要箇所をコピー。電子ジャーナルになっていない論文も、図書館に学生証を渡して1日だけ借り出し、自習室でコピー。
(4) 節約
本代が一番厳しい。だから図書館ですが、手元にほしい本が絶対に出てきます。そのときには、チケット屋で図書券を買って、生協で1万円以上買うようにしていました。これで15%ぐらいは割引になる勘定です。次に、課外授業の授業料(要するに飲み代)が大変です。そのために私はタバコを止めました。
(5) サラリーマンのど根性
仕事にかける情熱、仕事の仕上がりへのこだわり、納期厳守など、サラリーマンの仕事の進め方がそのまま生かせます。つまり仕事をやるように研究すればなんとかなると思います。
2年前は、自分がその場にいたわけで、うらやましいような気がします。Twitterで知り合った方も、今日入学されるので、本当におめでとうと申し上げたいと思います。
神戸MBAの1年半を駆け抜ける秘訣は、私の師匠がよく言っていた「サラリーマンのど根性」を出すことでしょう。要するに、仕上がりは100%を求めない、納期厳守、絶対にあきらめない。これに尽きると思います。
ありきたりですが、なぜ自分が乗り切れたのか:
(1) 生活を朝型に変える
MBAが始まって、最初のころは、会社から帰ってきてからひと踏ん張りでしたが、1ヶ月もすると、本当にDeflateしてしまいました。そこで、できるだけ残業をやめ、家に帰ってゆっくりして寝るようにしました。朝4時起床、5時半までの1時間半勝負、6時に家を出て7時に出社、なんて生活に変えました。すると、うまくリズムがつかめてきて、勉強ができるようになってきました。
その後、4時起床が定着してきて、睡眠時間の削減に挑みました。結果的には、4時間睡眠で平日は何とかなるようになってきましたが、その代償が授業中の睡眠学習(orz・・・)だったりしました。
しかし、1日3時間程度の勉強時間をひねり出さないとなかなか厳しいので、生活を夜型にすると厳しいです。いまでも3~4時間の睡眠です。
(2) 仲間を作る
私は仲間を作るのがどちらかといえば苦手ですが、神戸MBAならプロジェクトの仲間や、コジケンとか様々な仲間ができます。最終的にはゼミの仲間が一番濃密ですが、その時々の仲間に助けられて山を登る感じがあります。仲間から情報をもらう、仲間に情報を発信する。自分ができることで協力する。会社だといわゆる「フリーライダー」がいますが、不思議とフリーライダーがいないのがMBAのコミュニティでした。自分がフリーライダーだったのでは、と不安になりますが・・・・。
(3) 図書館の徹底活用
神戸大の社会科学系図書館は、経営学・経済学の資料の宝庫です。教科書、参考文献、論文、ジャーナル、新聞、雑誌。いるものはほとんどそろっています。英語の文献は高くて手が出ないのが多いのですが、学校に行けばあります。20冊を2ヶ月借りていられる(夏休み・冬休み期間はもっと長い)ので、教科書から参考文献からなんでも借りて、必要なら自習室のコピー(2000枚まではただ)で必要箇所をコピー。電子ジャーナルになっていない論文も、図書館に学生証を渡して1日だけ借り出し、自習室でコピー。
(4) 節約
本代が一番厳しい。だから図書館ですが、手元にほしい本が絶対に出てきます。そのときには、チケット屋で図書券を買って、生協で1万円以上買うようにしていました。これで15%ぐらいは割引になる勘定です。次に、課外授業の授業料(要するに飲み代)が大変です。そのために私はタバコを止めました。
(5) サラリーマンのど根性
仕事にかける情熱、仕事の仕上がりへのこだわり、納期厳守など、サラリーマンの仕事の進め方がそのまま生かせます。つまり仕事をやるように研究すればなんとかなると思います。
2010年3月22日月曜日
誰もいないオフィスで・・・。
急に思い出した仕事があって、会社にある資料が必要だったので、その資料を取りに会社に行きました。明日から出張(始発出社、新幹線終電で大阪に戻る、下手したらドリーム号)なので余計に仕事を片付けておきたかった心理も働いています。
海外駐在員時代は24時間戦闘態勢でしたから、日本に帰ってきてからはできるだけ休日出勤をしないようにしています。今日、会社で一人で資料を探していると、そこは誰もいない静かな空間。「ちょっとだけ」と思って、仕事を始めると、これが快適。9時ごろからはじめて、ふと気付くと12時でした。
電話が鳴らず、ミーティングも打合せもない。会議もなければ、同僚や部下もいない。久々に仕事を片付けるスピードが上がりました。休日出勤の快感、依存症になりそうです。
休日出勤が多い人もいますが、依存症なのでしょうか・・・・。
海外駐在員時代は24時間戦闘態勢でしたから、日本に帰ってきてからはできるだけ休日出勤をしないようにしています。今日、会社で一人で資料を探していると、そこは誰もいない静かな空間。「ちょっとだけ」と思って、仕事を始めると、これが快適。9時ごろからはじめて、ふと気付くと12時でした。
電話が鳴らず、ミーティングも打合せもない。会議もなければ、同僚や部下もいない。久々に仕事を片付けるスピードが上がりました。休日出勤の快感、依存症になりそうです。
休日出勤が多い人もいますが、依存症なのでしょうか・・・・。
2010年3月21日日曜日
経営行動(Simon)再び(1)
この3連休、土曜日は家で仕事していました。
2月末に人事異動の発令が終わって、つかの間の暇な時期。部署の異動、店の異動、海外はたまた国内と、同僚や部下は発令を実際に動かす作業(引っ越しなどの物理的な作業)でてんてこ舞いですが、私の異動関係の仕事は10月から2月末までの異動調整、つまり人事として「戦略的」に異動させる対象者、その反対などの調整なので、2月末が終わるといったんは暇になります。
しかし、仕事は澱のように溜まっているもので、この土曜日は、働き方が通常の社員と異なる人々の人事評価について、報告書をまとめていました。
閑話休題、経営行動ですが、本気で読んでいます。土曜日の夜から読みだして、半分弱まで来ました。今週読み終わって報告します。
2月末に人事異動の発令が終わって、つかの間の暇な時期。部署の異動、店の異動、海外はたまた国内と、同僚や部下は発令を実際に動かす作業(引っ越しなどの物理的な作業)でてんてこ舞いですが、私の異動関係の仕事は10月から2月末までの異動調整、つまり人事として「戦略的」に異動させる対象者、その反対などの調整なので、2月末が終わるといったんは暇になります。
しかし、仕事は澱のように溜まっているもので、この土曜日は、働き方が通常の社員と異なる人々の人事評価について、報告書をまとめていました。
閑話休題、経営行動ですが、本気で読んでいます。土曜日の夜から読みだして、半分弱まで来ました。今週読み終わって報告します。
2010年3月20日土曜日
わんこ復活(2)
主治医からお話を伺ってきました。
IBD(Inflammatory Bowel Disease)という病で、自己免疫が自分の胃腸を攻撃してしまって、胃腸の動きが止まってしまう病気であると診断されました。IBDをぐぐると、潰瘍性大腸炎という病気にあたります。潰瘍性大腸炎は難病指定なので治療費が公費で出ますが、わんこは関係ありません。人間と同じような病気にかかる。潰瘍性大腸炎は、私の元部下がかかってしまいましたが、その時の理由がストレスが疑われるとのことでした。わんこにもストレスがあるのだろうか。何がストレスなのだろうか。
これからステロイドと抗生物質を毎日飲ませて、ステロイドをできるだけ少なくしないといけないらしく、闘病生活が始まったといえます。
IBD(Inflammatory Bowel Disease)という病で、自己免疫が自分の胃腸を攻撃してしまって、胃腸の動きが止まってしまう病気であると診断されました。IBDをぐぐると、潰瘍性大腸炎という病気にあたります。潰瘍性大腸炎は難病指定なので治療費が公費で出ますが、わんこは関係ありません。人間と同じような病気にかかる。潰瘍性大腸炎は、私の元部下がかかってしまいましたが、その時の理由がストレスが疑われるとのことでした。わんこにもストレスがあるのだろうか。何がストレスなのだろうか。
これからステロイドと抗生物質を毎日飲ませて、ステロイドをできるだけ少なくしないといけないらしく、闘病生活が始まったといえます。
2010年3月18日木曜日
経営行動(Simon)
いったん読み終わりましたが・・・・・。
経営における合理的な意思決定とは何かについて論じられる。
「限られた合理性」、合理性には完全な知識が必要だが、実際には知識は断片的で、予測も不完全であること。
MBAに入ったころに英文でごりごり読んだころに比べて、斜め読みになっていると痛感。またわんこのことが気になって頭に入ってこない。仕事をしている時でも、ちょっと暇になるとわんこのことを思っていた。だから出張中も飲む気にもならず。もう一度読み直します。
経営における合理的な意思決定とは何かについて論じられる。
「限られた合理性」、合理性には完全な知識が必要だが、実際には知識は断片的で、予測も不完全であること。
MBAに入ったころに英文でごりごり読んだころに比べて、斜め読みになっていると痛感。またわんこのことが気になって頭に入ってこない。仕事をしている時でも、ちょっと暇になるとわんこのことを思っていた。だから出張中も飲む気にもならず。もう一度読み直します。
更新できなかったお詫び
このところBlogを更新できませんでした。
理由は様々ですが、最大の理由は、うちの「わんこ」が急病になったことです。
13日(土)、朝は普通に散歩に行ったりしていたのに、夕方突然原因不明の嘔吐で嫁はんが医者に連れていったら腸閉そくか異物という診断。
そこで緊急開腹手術を行い、14日の朝4時ごろまでかかって、腸閉そくでも異物でもなかったことが判明。その後入院し、翌15日はもう助からないという寸前までいったのです。
16日から東京出張で、その間に、病院にいることがストレスになっているとのことで、わんこはいったん帰宅していて、気が気でなかったのですが、今日戻ってきたら、回復して家で歩いていました。本当にうれしい。
本当に、わんこが自分の家族であることを実感しました。
理由は様々ですが、最大の理由は、うちの「わんこ」が急病になったことです。
13日(土)、朝は普通に散歩に行ったりしていたのに、夕方突然原因不明の嘔吐で嫁はんが医者に連れていったら腸閉そくか異物という診断。
そこで緊急開腹手術を行い、14日の朝4時ごろまでかかって、腸閉そくでも異物でもなかったことが判明。その後入院し、翌15日はもう助からないという寸前までいったのです。
16日から東京出張で、その間に、病院にいることがストレスになっているとのことで、わんこはいったん帰宅していて、気が気でなかったのですが、今日戻ってきたら、回復して家で歩いていました。本当にうれしい。
本当に、わんこが自分の家族であることを実感しました。
2010年3月7日日曜日
経営行動
古典をもう一つ行きます。
Simon, H. A. (1997) Administrative Behavior: a Study of Decision-Making Process in Administrative Organizations 4th ed., New York: Free Press. (二村敏子ほか訳『経営行動:経営組織における意思決定過程の研究』ダイヤモンド社, 2009年).
これは、原著が神戸大MBAの最初の名物授業の必読テキストになっています。入学してちょっとしてから朝から晩までこれを読んでいた記憶があります。訳は、組織論で著名な二村先生の新訳です。論文を書いているころに買って通読、そしているところをつまみ食いしただけで、本気では読んでいませんでした。
500ページを超える大著ですので、時間かかりそうです。
Simon, H. A. (1997) Administrative Behavior: a Study of Decision-Making Process in Administrative Organizations 4th ed., New York: Free Press. (二村敏子ほか訳『経営行動:経営組織における意思決定過程の研究』ダイヤモンド社, 2009年).
これは、原著が神戸大MBAの最初の名物授業の必読テキストになっています。入学してちょっとしてから朝から晩までこれを読んでいた記憶があります。訳は、組織論で著名な二村先生の新訳です。論文を書いているころに買って通読、そしているところをつまみ食いしただけで、本気では読んでいませんでした。
500ページを超える大著ですので、時間かかりそうです。
科学的管理法 読了
そんなに分厚い本ではないのですぐに読んでしまいました。
訳者が経営書翻訳で定評のある有賀裕子で、ほかの訳本よりも読みやすいので、誰にでもお勧めできると思います。そんなに分厚い本ではないので、英語で読むとより分かりやすいです。
1911年の本なので、当然のことながら、のちの組織行動や経済学(とくに取引費用)に関する知見はこの本には含まれていませんが、1世紀前の「Principles」がそのまま今の社会でも通用するところは、人間がやっていることなんて変わらないということです。私は、この中ではショベルの話が一番好きです。工員は一人ひとり自分のショベルを渡されていて、それぞれ違う鉱石を運んでいる。しかし名人はひとすくい21ポンドですくう時に一番効率がいいことを発見します。そこで、鉱石によって違うショベルを用意して、21ポンドすくえるようにしたら効率が上がるというように改めた、という話です。まさに発想の転換。
いまでも使える知恵が含まれていて、古臭いといわずにご一読をお勧めします。この本から経営学は始まったわけですから。
Taylor, F. W. (1911). The Principles of Scientific Management. 邦訳 フレデリック・W・テイラー(2009)『新訳 科学的管理法:マネジメントの原点』有賀裕子訳. ダイヤモンド社.
目次
序章 本書の狙い
第1章 科学的管理法とは何か
第2章 科学的管理法の原則
1 「科学的管理法」以前における最善の方法
2 科学的管理法のエッセンス
3 銑鉄の運搬作業における取り組み
4 私の職歴―マネジメント改革に傾注した背景
5 シャベルすくい作業の研究
6 レンガ積みにおける検証
7 ベアリング用ボールの検品に対する考察
8 高度な金属切削業務における探究
9 科学的管理法の実践
訳者が経営書翻訳で定評のある有賀裕子で、ほかの訳本よりも読みやすいので、誰にでもお勧めできると思います。そんなに分厚い本ではないので、英語で読むとより分かりやすいです。
1911年の本なので、当然のことながら、のちの組織行動や経済学(とくに取引費用)に関する知見はこの本には含まれていませんが、1世紀前の「Principles」がそのまま今の社会でも通用するところは、人間がやっていることなんて変わらないということです。私は、この中ではショベルの話が一番好きです。工員は一人ひとり自分のショベルを渡されていて、それぞれ違う鉱石を運んでいる。しかし名人はひとすくい21ポンドですくう時に一番効率がいいことを発見します。そこで、鉱石によって違うショベルを用意して、21ポンドすくえるようにしたら効率が上がるというように改めた、という話です。まさに発想の転換。
いまでも使える知恵が含まれていて、古臭いといわずにご一読をお勧めします。この本から経営学は始まったわけですから。
Taylor, F. W. (1911). The Principles of Scientific Management. 邦訳 フレデリック・W・テイラー(2009)『新訳 科学的管理法:マネジメントの原点』有賀裕子訳. ダイヤモンド社.
目次
序章 本書の狙い
第1章 科学的管理法とは何か
第2章 科学的管理法の原則
1 「科学的管理法」以前における最善の方法
2 科学的管理法のエッセンス
3 銑鉄の運搬作業における取り組み
4 私の職歴―マネジメント改革に傾注した背景
5 シャベルすくい作業の研究
6 レンガ積みにおける検証
7 ベアリング用ボールの検品に対する考察
8 高度な金属切削業務における探究
9 科学的管理法の実践
2010年3月6日土曜日
万年筆とタイプライター
持ち物の話をします。
最近はめっきり減りましたが、駐在中は書類や小切手に膨大な数のサインをしていました。営業の課長時代も書類に毎日サインをしていました。それよりも、昔はTelex、TelexからFaxに替わってから、毎日これまた膨大な業務報告を書いてFaxを本社に流す必要がありました。今はメールになったので、本当に楽になっています。
はじめは鉛筆で書いていましたが、ありとあらゆる筆記具を試していました。ボールペンやサインペン、本当にいろいろでした。そのなかで、一番疲れが出なかったのが万年筆でした。その中で、一番愛用したのがモンブランの146という万年筆です。細字(F)を使っています。この万年筆は、ロンドン駐在中に、思い切ってSelfridge'sで購入しました。キャップが割れたり、床に落としてペン先が曲がったり、いろんな理由で修理に何度も入っています。しかし、20年近く付き合ってくれています。
いま手元にあって、自分で購入した一番古い万年筆は、就職したその年にロンドンに出張したときに、Harrodsで買ったのがPelicanのM400。キャップには、W-GERMANYの刻印があります。1995年にNYで購入したPelicanのキャップにはGERMANYになっています。W-GERMANYはすこし字が太いので、レポートを書くのには向いていないのですが、サイン用には一番なめらかなので、サイン用に使っていました。NYで買った理由は、単純に万年筆を持ってくるのを忘れたからだったような覚えがあります。
あと、年季が入ったモンブランの149というのがあります。これはいつのものかは分からないのですが、おそらく1950年代のものと思います。親戚の形見分けで中学校のころにもらって、クリーニングをしてほとんど使わずに置いてあります。どれぐらい古いものか、一度見てもらおうと思っていて、できていません。
最近は、字を書くよりもタイピングのほうが多くなってしまいました。
タイプといえば、IBMの電動タイプライター。1987年に初めて海外出張したときに、NYで使わせてもらった電動タイプ。あのキータッチと音が忘れられません。ですから、今でも家ではIBMのキーボードを愛用しています。会社はノートパソコンですが、キーボードがよくありません。IBMのころはましでしたが。
最近はめっきり減りましたが、駐在中は書類や小切手に膨大な数のサインをしていました。営業の課長時代も書類に毎日サインをしていました。それよりも、昔はTelex、TelexからFaxに替わってから、毎日これまた膨大な業務報告を書いてFaxを本社に流す必要がありました。今はメールになったので、本当に楽になっています。
はじめは鉛筆で書いていましたが、ありとあらゆる筆記具を試していました。ボールペンやサインペン、本当にいろいろでした。そのなかで、一番疲れが出なかったのが万年筆でした。その中で、一番愛用したのがモンブランの146という万年筆です。細字(F)を使っています。この万年筆は、ロンドン駐在中に、思い切ってSelfridge'sで購入しました。キャップが割れたり、床に落としてペン先が曲がったり、いろんな理由で修理に何度も入っています。しかし、20年近く付き合ってくれています。
いま手元にあって、自分で購入した一番古い万年筆は、就職したその年にロンドンに出張したときに、Harrodsで買ったのがPelicanのM400。キャップには、W-GERMANYの刻印があります。1995年にNYで購入したPelicanのキャップにはGERMANYになっています。W-GERMANYはすこし字が太いので、レポートを書くのには向いていないのですが、サイン用には一番なめらかなので、サイン用に使っていました。NYで買った理由は、単純に万年筆を持ってくるのを忘れたからだったような覚えがあります。
あと、年季が入ったモンブランの149というのがあります。これはいつのものかは分からないのですが、おそらく1950年代のものと思います。親戚の形見分けで中学校のころにもらって、クリーニングをしてほとんど使わずに置いてあります。どれぐらい古いものか、一度見てもらおうと思っていて、できていません。
最近は、字を書くよりもタイピングのほうが多くなってしまいました。
タイプといえば、IBMの電動タイプライター。1987年に初めて海外出張したときに、NYで使わせてもらった電動タイプ。あのキータッチと音が忘れられません。ですから、今でも家ではIBMのキーボードを愛用しています。会社はノートパソコンですが、キーボードがよくありません。IBMのころはましでしたが。
科学的管理法
今日は、これです。
Taylor, F. W. (1911) "The Principles of Scientific Management" (有賀裕子訳『新訳 科学的管理法:マネジメントの原点』, ダイヤモンド社, 2009年)
そんなに分厚い本ではありませんが、これで行きます。原著(本当に1911年の本です!)も旧訳(上野一郎訳『科学的管理法』, 産業能率短期大学出版部, 1969年))も読んでいますが、新しい翻訳で読んでみます。たまたま「積読(つんどく)」していた本です。
Taylor, F. W. (1911) "The Principles of Scientific Management" (有賀裕子訳『新訳 科学的管理法:マネジメントの原点』, ダイヤモンド社, 2009年)
そんなに分厚い本ではありませんが、これで行きます。原著(本当に1911年の本です!)も旧訳(上野一郎訳『科学的管理法』, 産業能率短期大学出版部, 1969年))も読んでいますが、新しい翻訳で読んでみます。たまたま「積読(つんどく)」していた本です。
ニコ倫 読了
思った以上に時間かかりましたけど、楽しく読めました。
この本、思った以上に中国の古典、特に論語のようなすがすがしさを感じます。
「中庸(メソーテス)」がキーワード。不足と超過の真ん中。たとえば、真実さを見せつける「正直さ(中庸)」に対する「ほら吹き(超過)」と「とぼけ(不足)」。こういった調子で続きます。
昔読んだときは、そんなに感動しなかったけど、40半ばになると、いろいろ考えることも多いし、ちょっと感動してしまいました。また、朴氏の訳が素晴らしく、入り込んでいけるのがよかったです。お勧めです。
ちなみに「友愛」は?「おべっか(超過)」と「意地悪(不足)」。
この本、思った以上に中国の古典、特に論語のようなすがすがしさを感じます。
「中庸(メソーテス)」がキーワード。不足と超過の真ん中。たとえば、真実さを見せつける「正直さ(中庸)」に対する「ほら吹き(超過)」と「とぼけ(不足)」。こういった調子で続きます。
昔読んだときは、そんなに感動しなかったけど、40半ばになると、いろいろ考えることも多いし、ちょっと感動してしまいました。また、朴氏の訳が素晴らしく、入り込んでいけるのがよかったです。お勧めです。
ちなみに「友愛」は?「おべっか(超過)」と「意地悪(不足)」。
2010年3月3日水曜日
2010年3月1日月曜日
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