2010年4月3日土曜日

学生さんと面談

1週間出張でした。

30日は久々に就職活動中の学生さんと会社で「面談」。
いつも通り、「自己成長」のオンパレードです。「自分を成長させたい」、「成長させてくれる会社に就職したい」などなど。

「私は、常にリーダーシップを発揮して、持ち前の行動力と好奇心をもって、新しいことに取り組んで、自分を成長させてきました」
「私の就活の軸は、その会社が自分にとって自己成長できるフィールドを与えてくれるかどうかです」
「御社の企業理念に共感して、こういう会社なら自分も成長できると思って志望しました」

多くの学生の方々は、こんなことを「本気」で言っているのでしょうか?学生の方々が読んでくださっているのであれば、少し考えてほしいのです。こうやって活字にしてしまうと薄っぺらくありませんか?皆さんが必死で就職活動に取り組んでいるのは理解します。何社もエントリーシートを書いて、テストを受けて、面接する。大変な努力と思います。しかし、我々面接をする立場も、「会社の発展のために貢献してくれる人材を採用したい」という思い、それと「40年働いてもらうとして4億の投資になる。それに見合う人物か」という視点でも面接に臨んでいます。

本当にリーダーシップを発揮していましたか?私はこういう学生の方には、「どういったリーダーシップを発揮したのか、どんな小さい例でもいいので発揮した例を教えてください」と問いかけます。この問いには、リーダーシップの種類を問う質問と、その例を問う質問の2つにわかれていますが、リーダーシップの種類を問う質問であることを理解して問いに答える方は稀です。発揮した例も、5W1Hを踏まえて説明する人はほとんどいません。これだと、非常に疑わしいのです。

自分の経験に即して物事を説明できればそれで十分です。幼い自己成長願望は言ってもらっても何の効果もありません。自分が成長すれば会社に貢献できるはずです。会社に貢献できるように努力すれば結果として人間として成長していると思います。

間違ってますかね?

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