2010年7月3日土曜日

これからの「正義」の話をしよう(サンデル)

NHK「ハーバード白熱教室」が終了しました。英語のオリジナル(Justice with Michael Sandel)であれば、すべての回を見ることができますので、ぜひご覧ください。iTuneでもあったと思います。
 
ハーバードはアメリカ最高峰の一つですので、このレベルの授業がすべてのアメリカの大学で行われているとはいえないと思いますが、あれだけの教室(というかホールです)に集まったおそらく1000名を超える学生を相手に、ソクラテス問答法に近い授業が展開されているのは、驚きを超えて感動です。一人で、しかも学生との距離がある空間の中で、インタラクティブに授業を展開する力量は、素晴らしいの一言でした。私も会社で研修講師をすることがあり、この授業の進め方は非常に参考になります。

神戸MBAでも海外で教鞭をとられたり学位を取られた先生は、こういう感じの授業の進め方をされます。黙っているとどんどん指名され、それを機に議論が始まっていく。サンデル先生のようにはいかないまでも、70名の学生(しかも全員海千山千の社会人)を前に、ぐいぐいと授業を進めていく力量ある先生方が多く、神戸MBAで学ぶよさになっていると思います。

今回は、出版初日に購入して、積読状態だったSandel, M.(2009) Justice: What's the Right Thing to Do? New York: Farrar, Strauss & Giroux. 邦訳 マイケル・サンデル(2010)『これからの「正義」の話をしよう―今を生き延びるための哲学』鬼澤忍 訳、早川書房。を読みます。Penguinのペーパーバックが安いので、英語で読める方は、こちらがよいと思います。

NHKを最初からご覧になっていない方は、英語で全部の回を一度見てから読むと分かりやすいと思います。

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