2010年10月19日火曜日

オリバー・ウィリアムソン教授(UCバークレー)@神戸大

この10月17日(日)、オリバー・E・ウィリアムソン教授講演会に行ってまいりました。
このために大阪と名古屋で仕事を作り、晴れてノーベル賞受賞者の講演を聞く栄誉に預かりました。
今回は神戸大学社会科学系の同窓会である凌霜会のメルマガで知って、速攻で応募しました。

単純に「自分が引用している理論を作った先生を見てみたい」という純粋な好奇心に加えて、今回のテーマだった「学際的であれ(be interdisciplinary)」にも興味がありました。ウィリアムソン先生ご自身が学部はMITでEngineering、その後StanfordでMBA、そこでアロー教授と出会って経済学へとすすまれており、神戸MBAに来る人々もまさに「学際的」だからです。私自身学部は法律で、経営学とは縁がない学問をやって、20数年たって学校に戻ったわけで、そういう仲間が数多くいることで、それぞれが異なる視点を持っていること、また異なるアプローチで研究を進めることを神戸MBAで学ぶ。そういう意味では、学部よりも数段学びが深いと感じる。

ウィリアムソン先生がおっしゃっていたのが、「Teaching is Learning」でした。最初のほうにArrow教授の話で出てくるのですが、まさにその通りと感じる。取引費用論自体は、非常に骨太な理論で、ぜひ読んで研究してほしいと思いますが、その中で「摩擦(Friction)」というたとえがよく出てきます。たとえば市場の失敗と政府の失敗の間に「abrasion(擦り傷)」が出てきて、これがなぜか全く理解できなかったのですが、今回先生のバックグラウンドを知ってやっとたとえの理解ができた。

また久々に難解な先生の本を読んでみようか・・・・。

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