2010年6月29日火曜日

もっと分かりやすいブログを目指して

自分の読んだ本をつれづれにこのブログで記録してきました。

このブログをもし誰かが見て参考にしようとするとき、統一されて分かりやすいフォーマットになっていたら分かりやすいですよね。

ですから、いままでのエントリーで読了した分については、目次を入れていく作業を開始します。章建てだけでも分かれば、参考になると思います。

ラベルを様々に入れていますので、これも整理する予定です。

あと、書籍名の表記法について、いままでは私の師匠に教わった参考文献の書き方に倣っていましたが、これを赤門マネジメントレビュー AMR執筆マニュアルの方式に統一します。基本的には私の師匠とほぼ同じ方法ですが、こちらのほうが統一性があるので、そのように変更します。特に邦訳文献の書き方が分かりやすいと思います。これも少しずつ進めていきます。
英語文献もこの方式ですが、この方式自体がAPA(アメリカ心理学会)と同じです。

また古本屋へ!

きょうは、嫁はんとけんか(なぜか最近多い)して、頭を冷やしに昼前に外に出ました。
まず朝っぱらからビールを飲んで、かっぱ横丁の阪急古書のまち からスタートです。一通り回って、「ばかなる]と「非常識の経営」を探しますがなく、それといった本もなく、阪急東通から天神橋筋商店街へ向かう。阪急東通では、末広書店に入る。4階建てだが、1階と4階の一部にしかまともな本はない。石井淳蔵、奥村昭博、加護野忠男、野中郁次郎(1996)『経営戦略論 新版』有斐閣 を100円でサルベージした。100円ならまあいいでしょう。そして、ゆうぶんは定休日。ここにもそれなりに本はあります。

最近古本屋が多いので知られているのが天神橋筋商店街です。日曜日だったのもあって、天牛書店 天神橋店と矢野書店を冷やかしたぐらい。ここにもお目当ての本はなかった。あと、天四文庫を覗いてみた。ギアツ、C.,(2002)『解釈人類学と反=反相対主義』(小泉潤二訳)みすず書房の2010年4月に「書物復権」で復刻された新品同然が2,500円で売られていたり、あと、ヌガラもあったりと、なかなかでした。それでも何も買わずに、遅い昼食を。

昼食は、久々に天五の春駒へ行ってまいりました。まぁ、この値段なら回転寿司よりもずっとよろしい。一人で昼下がりに冷えたビールとすし。家族と行くのはそれでいいのですが、一人もなかなかですね。

2010年6月26日土曜日

またまた古本屋

吉原英樹(1988)『「ばかな」と「なるほど」:経営成功 のキメ手!』同文舘出版と、吉原英樹、安室憲一、金井一頼(1987)『「非」常識の経営』東洋経済新報社の2冊を探して、こまめに古本屋を回っています。しかし、なかなかめぐりあうことがありません。こういう本なら意外と100円均一なんかに入っていることが多いので、とにかくいろいろ回るようにはしています。最近では、会社帰りに天牛堺書店 大江橋店を冷やかすことが多くなっています。入れ替えでいろんな本が入ってくるので、ぶらぶらしてみています。そんな中で、いわゆる「積読」の本を買いました。

Marx, K. (1867) Das Kapital: Kritik der Politischen Oekonimie, Hamburg: Verlag (マルクス=エンゲルス全集刊行委員会訳(1968)『資本論』大月書店 全五巻) です。箱はなかったのですが、ほとんど読まれた形跡がなく、1冊250円で1,250円。5冊買っても現行の国民文庫版 大月書店の1冊分にもならない。学生時代に資本論は「ええかっこして」よみましたが、もう一度どこかで読む機会がほしいと思っていたところ、たまたまこんな値段で出ていたので買ってしまいました。いずれは読みます。

次は、Russel, B., (1946) History of Western Philosophy, London: Routridge.(市井三郎訳(1968)『西洋哲学史:古代より現代にいたる政治的・社会的諸条件との関連における哲学史』みすず書房)です。 Routridgeのペーパーバック版は2度ほど読んでいまでもありますが、1,400円でしたので買いました。3冊組の71年版ですと1冊5,000円ほどしますので、これも10分の1程度のお値段です。これもいずれは読むつもりで買いました。

流れを経営する(野中・遠山・平田)

野中郁次郎、遠山亮子、平田透(2010)『流れを経営する:持続的イノベーション企業の動態理論』東洋経済新報社が発刊されたのでさっそく衝動買い。神戸大学の小川先生と金井先生が推薦されていたこともありますが、このところ野中先生の本を立て続けに読んでいるのもあって、平積みされていたので早速購入して読んでいます。

原著は、Nonaka, I., T. Hirata, R. Toyama (2008) Managing Flow: a Process Theory of Knowledge-Based Firm, Basingstoke, UK: Palgrave-MacMillan.ですが、原著とは「かなり異なった本となった」と述べられている。

野中先生の本は、経営学でも哲学の知識の上に成り立っていることを示していて、まさに「巨人の肩に乗って」研究する必要性をいつも呼び起されます。結局仕事でも一緒で、先人の蓄積の上に成り立っていて、いいところも多いが、時代に合わないものも多い。だから創造的破壊が求められているのだが・・・・・。

そういう知見を得たい。

2010年6月25日金曜日

知識創造の方法論(野中・紺野) 読了しました

野中郁次郎、紺野登(2003)『知識創 造の方法論:ナレッジワーカーの作法』東洋経済新報社を久々に読みました。この本は、通読すると非常に勉強になる。

第一部の「知の方法論の原点」では、プラトンに始まる哲学、つまり著者のいう「知の型」=枠組みや方法論としてとらえるための哲学について概論していく。プラトン、デカルト、デューイ、ロック、カント、西田、といった知の巨人たちの理論が解かれていく。もう少し高いレベルで概観したければ、やはりRussel, B., (1946) History of Western Philosophy, London: Routridge.(市井三郎訳『西洋哲学史:古代より現代にいたる政治的・社会的諸条件との関連における哲学史(3冊組)』みすず書房)がやはり金字塔と思えます。ちなみに、1950年ノーベル文学賞受賞作!なんでやねん、って思いますが、もし余裕があれば、西洋哲学史も買って、野中先生が引いている哲学者のところをじっくり読むと、本当によくわかると思います。 経営学をやるにしても、物事の考え方を学ばないとなかなか入ってこないことが修論やっているころに分かりました。

第二部「社会科学にみる知識創造の知」では、いわゆる社会学の命題、「行為」か「構造」か、を見ていきます。構造の代表はデュルケーム。行為の代表はヴェーバー(ウェーバーと野中先生は書いておられるが、雰囲気があるのはこちらか?)。そして出てくるのは当然「プロ倫」。そして「意味」。レヴィ・ストロース代表のフィールドワークと構造主義。そして出てくるのが有名なホワイトのストリートコーナーソサエティ。そして現象学のフッサールに至る。最後にはやはり、データによる実証主義の限界と個別事例によるメカニズム解明にいたる沼上幹(2000)『行為の経営学:経営学における意図せざる結果の探究』白桃書房への言及がある。推論の方法について、社会学的な見地から推し進めている。論文を書くときに必要な作法がしっかりと書かれていることもプラスポイント。こんなもんいるんかいな、って思いますが、読んで咀嚼して損はない。

ここまでは、いわゆる修論の組立て構造についてと考えればよいが、実務家にはいささか退屈と思う。しかし、第三部「コンセプトの方法論」からは理論嫌いな実務家でも十二分に楽しめると思います。コンセプト、つまり概念の問題で、現場をよく観察し、その意味を見出して概念化し、モデル(理論)化するというプロセスについて解かれている。そして、それらがビジネスのケースとしてどのようにApplyされているかを提示している。

第一部と第二部はMBA学生必読。社会人のダルな頭に喝を入れる。といっても、野中郁次郎、竹内弘高(1996)『知的創造企業』(梅本勝博訳)東洋経済新報社をしっかりと読めばこの本までいるか、とも思えます。まず、知的創造企業を熟読して、物足りなければこれをよむスタンス。全然物足りなければ西洋哲学史に行けばどうでしょうか。いい本です。

野中郁次郎、紺野登(2003)『知識創 造の方法論:ナレッジワーカーの作法』東洋経済新報社
目次
まえがき
序 知の方法を身にまとう
1 新たな経営の知
2 ナレッジワーカーの時代

第1部 知の方法論の原点
1 哲学に見る知識創造の知
2 知識創造理論で見た哲学の知の壁
3 知識創造プロセスと弁証法のダイナミズム

第2部 社会科学に見る知識創造の知
1 科学の知の方法論の意味合いとその変遷
2 社会学の知のアプローチ―構造・行為・意味・統合
3 潜在的メカニズムの発見へ
4 新たな経営の知に向けて―綜合の知

第3部 「コンセプト」の方法論
1 コンセプトとは何か
2 「観察」の方法論―アイデアの源泉としての経験
3 「概念化」の方法論―意味の発見と形成
4 「モデル化(理論化)」の方法論
5 「実践化」の方法論
6 日常的行為へ

第4部 経営と知の方法
1 企業の知の型(組織的知識創造)
2 ナレッジ・リーダーシップ


参考文献
索引

2010年6月20日日曜日

文献の探し方


もともと前のエントリーに同じにしていたのを分けます。

吉原英樹(1988)『「ばかな」と「なるほど」:経営成功 のキメ手!』同文舘出版と、吉原英樹、安室憲一、金井一頼(1987)『「非」常識の経営』東 洋経済新報社の2冊を読もうと、アマゾンやブックオフなどで古本を探しましたが、全く見つかりませんでした。こういう場合に検索サイトを活用します。

和書であれば、大阪府WEB-OPAC を調べます。大阪府下の公共図書館と日本全国の大学図書館の検索サイトNACSIS WEBCATから検索してくれます。単行本でこの探し方でヒットしなかった文献はありません。学生のころは神戸大学附属図書館のOPACで調べるとほとんどは神戸大学 に所蔵されていましたが、中之島図書館が勤務先から近いので、その利用のために大阪府のOPACもよく使っていました。大阪府中央図書館からも配本可能で すので、使いやすいです。マイナーな業界紙とか雑誌は普通では探せませんから、そういうときにおせわになりっぱなしだったのが、国会図書館OPACでした。修士論文を書いているころに、国会図書館にしか所蔵が ない業界紙をコピーによく行きました。行かなくてもコピーサービスもあるので、利用するのも手です。
洋書は、神戸大学附属図書館のOPACで調べることが多いです。NACSIS WEBCATでも調べることができます。修士論文の準備で英語の参考文献を相当読んでいたので、その頃はよくお世話になりました。ちなみに、神戸大学になかった必要文献は、WEBCATで調べれば、どの大学にあるかが分かります。

結局上記2冊は、この近辺だと神戸大学社会科学系図書館(神戸の先生の著書ですから当然ですよね)と大阪市立中央図書館にありました。久しぶりに西長堀の中央図書館で借りてきました。この図書館は、雑誌が充実していて、神戸大学にない文献をここが収集していたので、たまに行っていました。大阪府立中央図書館大阪府立中之島図書館に比べて書庫からの出庫が遅いのが難 点ですが、15分ぐらいのことです。

こういう資料の探し方もMBAに行って徹底してうまくなりました。自分の家や会 社からこうやって日本中の蔵書情報が手に入る。すごい時代であることを改めて感じます。

2010年6月19日土曜日

まだまだ続くMBA

私は2009年9月に修了しましたが、まだまだゼミが続いています。

9月に修了できたのが14名中10名、2名は翌年3月に修了したのですが、後2名が仕事の関係などで休学していたので、この8月に修論を出す予定になっています。ですから、修了してからも月に1回のペースでゼミが開かれています。このゼミが非常にいい刺激になっています。MBAのころ、特にプロジェクトやゼミでは脳みそに汗をかきまくっていましたが、修了するとそういう機会が少なくなりますし、会社の付き合いが中心になる中で、全く会社と関係ない仲間とともに考える時間が取れることは素晴らしいことと思います。

それと神戸のいいところは、ゼミだけでなく、ほかのつながりも持続できるところだと思います。先週は、本来はゼミが予定されていましたが、小川先生のゼミに一橋の楠木先生が登場するというので、小川先生にお願いして参加させてもらいました。こういう機会はなかなか普通では形成できませんね。

そして、楠木先生が火付け役で、小川先生がお勧め、そして金井先生もその輪に入ってきている本が、吉原英樹(1988)『「ばかな」と「なるほど」:経営成功のキメ手!』同文舘出版、いわゆる「ばかなる」(楠木先生命名)、それと、吉原英樹、安室憲一、金井一頼(1987)『「非」常識の経営』東洋経済新報社の2冊です。 1980年代後半、つまりプラザ合意の円高不況からバブルへの道、その時代にサラリーマン生活をはじめた私としては、この本に掲載されている事例の香りがいかにも香ばしくって、そっちのほうに気を取られてしまいます。これから読み進めていきたいと思います。こういう本は、我々では気づきません。先生たちに感謝!

2010年6月18日金曜日

知識創造の方法論(野中・紺野)

この前読了した野中郁次郎、竹内弘高(1996)『知的創造企業』(梅本勝博訳)東洋経済新報社の第2章に特化したような本が野中郁次郎、紺野登(2003)『知識創造の方法論:ナレッジワーカーの作法』東洋経済新報社です。 これも久々に読んでみることとします。

なお、今回から、リンクはブクログの該当ページへのリンクに改めます。アマゾンのリンクでもよいのですが、ブクログのほうが、関連商品やレビューも出ていて、アマゾンへのリンクも提供されているので、こちらのほうが有益な情報が多いと思います。

2010年6月17日木曜日

知的創造企業(野中・竹内) 読了しました

久々に、野中郁次郎、竹内弘高(1996)『知的創造企業』(梅本勝博訳)東洋経済新報社を読みました。事例が古いのは否めませんが、ぜひ読んでみてほしい。西洋哲学における知とは、形式的でかつ体系的。我々がいままで学んできた知は、この系統に属するだろう。一方で、日本的な知の系譜も存在するという。「人間と自然を一体化」する基本的志向は、西洋的な知とは対極であろう。たとえば、習慣に基づく「勘」、体で覚えこんだ技術、頭の中にだけあるノウハウなど、形式知になっていない暗黙知に注目されておらず、暗黙知から形式知を作り出すということまでに及んでいないと説く。

そして、知識創造のプロセスは、有名なSECIモデルにより、スパイラルアップして進行していく
共同化(Socialization) 暗黙知から暗黙知へ  各人の経験の共有化
形式化(Externalization) 暗黙知から形式知へ 共有した暗黙知を言語で表現する
連結化(Combination) 形式知から形式知へ  各人の形式知をマニュアルなどで一緒にする
内面化(Internalization)形式知から暗黙知へ 形式知を各人の内面で暗黙知化する

といった感じで、ホンダシティ、松下のホームベーカリー、キャノンのミニコピア、シャープの緊プロなどの事例を通じてそれを示していく。

この本のいいところは、単なる成功事例の羅列ではなく、序文にあるように組織的知識創造の一般理論を構築しようとする試みであること。理論志向の強さは、第2章の知識と経営で展開される西洋哲学の地に関する系譜、そして日本文化への言及で表されている。RBVの基本テキストであるだけに、内部資源にほぼ限定された議論であるが外部環境の影響の議論を排していることから、より理解しやすく仕上がっている。

筆者は、第4章から読めばよいというが、私としては、すべてのビジネスパーソンは、第2章と第3章を熟読してほしいと思う。

Nonaka, I. & Takeuchi, H. (1995) The Knowledge-Creating Company: How Japanese Companies Create the Dynamics of Innovation. Oxford, UK: Oxford University Press. 邦訳 野中郁次郎、竹内弘高(1996)『知的創造企業』梅本勝博訳、東洋経済新報社
目次
序文
謝辞
第1章 組織における知識―序論
第2章 知識と経営
第3章 組織的知識創造の理論
第4章 知識創造の実例
第5章 知識創造のためのマネジメント・プロセス
第6章 新しい組織構造
第7章 グローバルな組織的知識創造
第8章 実践的提言と理論的発見
日本語版へのあとがき
参考文献
索引

2010年6月15日火曜日

Book Offの105円均一本

今日は、東京出張から大阪に戻った。

先週から、息子の電動鉛筆削りに短い鉛筆が入り込み、抜けなくなってしまっていた。出張前に相当時間をかけてピンセットや錐を使って穴から抜き出そうとしたが抜けず、分解しようとして、問題が発生した。

手動の鉛筆削りのようにようにユニットが分解できればすぐに修理できる。これはガキのころから経験済み。だから、電動でも分解できれば問題なく修理できる。しかし、問題はねじ山の形状。普通はプラス、マイナス、六角、星などの形で、こういうのは家にドライバーがある。しかし、最近の子供用の玩具や教材などには「△」のねじ山が使われていて、これは家にない。

そのドライバーを探して、会社の近所の「荒物屋」に聞いたがなく、東急ハンズ心斎橋店に会社帰りに、家とは逆方向であったが行って探したところ、一つだけ置いてあった。SunFlag 三角ねじ用特殊ドライバーです。これさえあれば分解可能です。マクドのおもちゃやプラレールなどにも使えるらしく、一家に一本でしょうか?これのおかげで鉛筆削りを分解して、無事短い鉛筆を除去し、快調に動くようになりました。

さて、ドライバーを購入した帰り、心斎橋に出てくればやはりBookOff 大阪心斎橋店です。地下1階から3階まである大型店で、3階にビジネス書・経営書があり、品ぞろえはなかなか充実しています。BookOffでは、基本的には105円を中心に見ます。 凝った店だと絶版書を高くしていたり、工夫されていますが、BookOffでは掘り出し物が出てくることがあります。今日は105円から4冊。

まず、KT法の生みの親ぐらいのことは知っていたが読んだことがなかったケプナー, C. H., トリゴー, B. B.(1985)『新・管理者の判断力:ラショナルマネジャー』(上野一郎監訳)産能大学出版部。105円なら損はないでしょう?。
次に、半額の棚にもあったが105円にもあった伊藤邦雄(2000)『コーポレートブランド経営:個が生み出す競争優位』日本経済新聞社。ぱらぱらっとみると105円の価値はありそう。
その次に、グロービス・マネジメント・インスティテュート(2001)『MBAクリティカル・シンキング』ダイヤモンド社。すでに新版が出て久しい。このシリーズは、経営戦略応用研究、通称「コジケン」の課題図書だったグロービス・マネジメント・インスティテュート(1999)『MBA経営戦略』ダイヤモンド社しか読んだことありません。ほかにもいろいろ出ていますね。旧版でも105円の価値はあるでしょう。
最後に、これは105円なら十二分に価値があると思われる伊丹敬之、加護野忠男、伊藤元重(1993)『日本の企業システム:第1巻企業とは何か』有斐閣

こうやって、105円の棚にいろんな本が入っている。ある程度は分けてあるが、とんでもないところに良い本が入っていたりするので、くまなく探す必要はあります。420円で4冊。とりあえず今読まなくても積んでおきます。

2010年6月14日月曜日

楠木先生とお会いしました!

小川先生のゼミに押しかけ聴講をお願いして、一橋ICSの楠木建先生のお話しをお伺いしました。このブログでも紹介した楠木建(2010)『ストーリーとしての競争戦略:優れた戦略の条件』東洋経済新報社の著書です。

面白かった話として、象が入るぐらいの冷蔵庫に象を入れるとき、「ドアを開ける」⇒「入れる」⇒「締める」の3段階だが、かばを入れるときには4段階になる。どうなるか、というなぞかけに、みんなが答えるが的外れでした。結局「象を外に出す」というのが落ちでしたが、戦略の2つの本質として、「違いを作って」「つなげる」という話。またフレームワーカーやテンプレーターという戦略本にある考え方にフィットさせてしまっているだけ、つまり「戦略作りの下ごしらえ」だけではだめで、手に取るようにストーリーが出てくるよう、「静止画」ではなく「動画」としてのストーリーで語れるようにというお話でした。あと、「コギャル」の話、つまり真似しようとすること自体が違いを増幅する、という話は、本にも紹介されているのですが、具体的にお話いただくとまたこれがよかったです。ちなみに、本のコギャルの話は仙台の話だそうです。そのほかにも魅力的なお話でした。小川先生とCDで聞く小林秀雄という話で盛り上がっていたのですが、楠木先生の本を読んで講義を聴くと、その効用が非常に理解できます。

やはり、小川ゼミに押しかけた身分としては、お話しようと思っても少し遠慮してしまいました。どこかでまたお話したいと思いました。小川ゼミ3回生やMBAの方々にも親切にしていただいて感謝しています。重ねて御礼申し上げます。神戸MBAで得ることができた一つの財産が、こういうつながりです。 小川先生には授業で教わっただけですが、こうやってお願いすると教えを請うことができる。またこうやって親しくお話くださる。そしてまた人と出会うことができる。知的好奇心も満たされ、すばらしい学びがあると思います。昨日、金井先生と高橋先生で「リーダーシップ祭」も神戸大学で開催されていたので、それも行きたかったのですが、仕事でいけず(小川ゼミも遅刻)、残念でした。こういうつながりでも、神戸MBAの一員でよかったと感じます。

なお、楠木先生のツイッターでも紹介されていて、小生も紹介している勢古浩爾(2010)『ビジネス書大バカ辞典』三五館、 お薦めです。表現方法は違いますが、フレームワーカー・テンプレーター的な思考とは何か、その思考の鋳型にはめ込もうとする著者、またそういう思考を無批判に受け入れる読者がいる。あほな書きぶりですが、かなり本質を突いていると思います。ぜひご一読を。

2010年6月10日木曜日

知的創造企業(野中・竹内)

やっぱり日本発でロバストな経営理論といえば、野中郁次郎、竹内弘高(1996)『知的創造企業』(梅本勝博訳)東洋経済新報社に尽きるかもしれない。何度も読みました。安い本なんで、経営学をやる人は絶対に押さえておくべき名著です。閉塞感漂う現代にこそ、この本をしっかり読む意義があると思う。来週の出張に持っていきます。

古本屋再び

一昨日に「天牛堺書店 大江橋店」で古本を見ていた。1,400円均一の台で、見つけたのが白川静(2002-2005)『文字講話(1~4)』平凡社、白川静(2007)『続文字講話』平凡社の5冊組。7,000円で売られていたのですが、その時に持ち合わせがなく、仕方なく今日再び訪れたら、総入れ替えで800円均一に変わっていました。古本屋の鉄則:「見かけたらとりあえず買え」、を忘れていました。

しかし、今日の収穫は、マートン, R. K. (1961)『社会理論と社会構造』(森東吾ほか訳)みすず書房が、なんと800円で売られていました。速攻でお買い上げ。ほとんど書き込みのない本ですが、ケースが汚れていて、年数を感じさせる。アマゾンでは最低でも14,600円と高値で販売されているので、得をした気分です。

これだから古本屋めぐりはやめられない!

2010年6月9日水曜日

白川静読本(平凡社編) 読了しました。

白川静といえば、古代漢字の学者で、「孔子伝」の作家という印象しかなく、「道」の字の起源の話は知っていたのですが、この平凡社編(2010)『白川静読本』平凡社を読んで、知の巨人だったとの印象を深くしました。

内田樹は、「世界と人間の成り立ちについて本質的なことをいくつか教えていただいた」という。梅原猛をして、「強靭な思弁によって独創的な新しい学問を打ち立てた」と言わしめる。吉本隆明が「この大碩学について言うべき言葉を持たない」と評する。そして、保坂和志は「白川静もハイデガーも(中略)人間は自然やほかの動物を征圧することで人間となったということを言っている」から「感動した」のである。これだけのことを言葉は違えど、47名が思い思いに伝えようとしていることが白川静のすごさを物語っているのだと思う。

いままで、経営学を勉強するに当たり、ソクラテス・プラトン、アリストテレスに始まり、ウェーバーやマートン、そしてソシュールやレヴィストロース、フーコーまで、「考え方」といえば、西洋哲学であった(この辺りについては、野中郁次郎(2003)『知識創造の方法論:ナレッジワーカーの作法』東洋経済新報社に詳しい)。神戸大の学力総合試験や博士後期入学試験の経営管理や定性的方法論についても、ほとんどがそうである。しかし一方で、東洋には漢字文化の膨大な蓄積がある。そこに改めて目を向けさせてくれそうなのが白川静であろう。

マイブームになりそうな気がしてちょっと怖い。

平凡社編(2010)『白川静読本』平凡社
目次
巻頭対談 呪能と歌の心―白川静の魅力
第1章 白川静という人
第2章 白川学の広がり
第3章 著作をどう読むか
主要著作一覧
白川静略年譜

2010年6月6日日曜日

久々に古本屋へ!

週末、久々に古本屋に行きました。嫁はんとけんかしたので、ちょっと頭冷やしです。

この前、神保町ですこし悔しい思いをしたので、古本屋に行くことにしました。
北大阪在住ですので、まずは、石橋の太田書店。ここは理数系の本が多く、経営系はあまりありません。まあ、ちらっとのぞいたようなものです。ここでは何も買わず。

次に梅田のかっぱ横丁にある阪急古書の街。ここには京都の梁山泊や心斎橋の中尾書店の出店があり、平日夜8時までやっているのでちょくちょく見に来ます。石橋の太田書店の出店もあります。中を見て結局買わずに、阪神百貨店地下の対面まで歩いて萬字屋書店へ。ここにはハイエク『自由の条件(ハイエク全集)』春秋社があったので買おうかと思いましたがちょっと高かったのでやめ。

これから、大江橋か船場センタービルの天牛堺書店まで足を伸ばすか、どうしようか考えていましたが、ふと、関大前に行ってみることにしました。

関大前で降りると、まず、駅前のBOOK OFF 関大前へ。大学の近所ということで、品ぞろえはなかなか。ここでは2冊買いました。占部都美(1997)『経営学入門 改訂増補版』中央経済社金井壽宏(1993)『ニューウェーブマネジメント:思索する経営』創元社。ニューウェーブは初版帯つき程度まあまあで105円でした。経営学入門は、美本でしたから1,600円しましたが、よさそうでしたから買いました。
次に、関大前通りにある「若草」で食事をしようとしたらシャッターが下りている。通りがかりの学生らしき若者に聞くと、つぶれたらしい。1年ほど前に修論の資料が関大にしかなく、その資料をコピーに来たときに「サービス」の「一口かつ」を食べたのが最後になりました。残念でなりません!
そしてその若草から30メートルぐらい行ったところに小さい古本屋が。ここには教科書のオンパレード。マンキューの経済学が山のように置いてあります。
ここでもあまり食指が動かず、文砦へ。ちょっと分かりにくい場所にあります。ここは法律書が豊富で、社会科学もそれなりにおいてあります。労働法関係を少し見ましたが、法律関係は新しくないとあまり意味がないと思いなおして、なにも買わず。 遅い昼飯を松屋の牛飯250円味噌汁つきで取ったのち、さて、ここからどこに行くか。

最近健康のために歩いていますから、関大前から緑地公園まで歩いて、天牛書店 に行くことにしました。千里山の住宅街を1時間強歩きます。天牛といえば、私が学生のころは、御堂筋から周防町を西に入って、少し行ったところの左側にありました。アメリカ村のど真ん中にあったのですが、江坂(というか千里山というか、緑地公園というか)に移ってすでに相当の日々が経っています。しかし、おそらく大阪近辺では一番大型古書店ではないでしょうか。十数年ぶりにやってきました。
購入したのは4冊。Singh, S. (1997) Fermat's Last Theorem: New York, Fourth Estate. (青木薫訳『フェルマーの最終定理:ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで』新潮社石井淳蔵(1993)『マーケティングの神話』日本経済新聞社新田次郎(1974)『アラスカ物語』新潮社の初版帯つき、新田次郎(1977)『剱岳・点の記』文藝春秋の単行本初版 の4冊です。新田次郎の初版本は両方とも100円。状態はそれ相応なので100円なのですが、それでも安いので買ってしまいました。マーケティングの神話は、院生時代に図書館で借りて読んだのですが、マーケティングをやっていたわけではないので買っていませんでしたが、安く古本が出ていたので買ってしまいました。

そしてなぜフェルマーを買ったかというと、最終面接したある理系の学生が、最近読んだ本にこれを出してきたからです。「おぉぉぉ、久々に骨のある奴が!」と思って、「フェルマーの最終定理ってなに?」とお尋ねしました(私は知っている)。「ちょっと数式が難しいので・・・・」というので、「それならピタゴラスの定理は説明できますか?」といったら「ん、ピタゴラスですか・・・.。それも難しい数式ですけど・・・・・」という具合でピンとこない。5秒沈黙ののち、「ピタゴラス数は中学3年レベルやで。X^2 + Y^2 = Z^2 になる自然数のことで、たとえば、X=3, Y=4, Z=5というように、無限数ある。これは中学校の数学問題や。証明方法も何通りか教わる。しかし、自然数nが3以上 のとき、X^n + Y^n = Z^n を満たす自然数X, Y, Zの組み合わせが存在しないことがフェルマーの最終定理や」と言ってみたが・・・・。おそらく、国立大学理学部でもピタゴラスの定理を忘れているのでしょう。バリバリ文系の私でも覚えているのに・・・・・。中学校の先生が「ピタゴラスの定理はだれでもできる。しかし2乗を3乗にするだけでそんな組み合わせがないことがいまでも証明できない。これをフェルマーの最終定理と言います」と教えてくださったので、今でも覚えています。偶然にも天牛で見かけたので、衝動買いしてしまいました(笑)。

2010年6月5日土曜日

白川静読本(平凡社編)

次は、平凡社編(2010)『白川静読本』平凡社を読みます。漢字学の大家にして生涯現役。これも買って積んであった本です。伊丹先生の本を読んだので、次は野中先生かな、なんて思っていましたが、積んである本をみると「読むで~」という感じになってきました。

経営戦略の論理(伊丹) 読み終わりました

いろんな本が途中に入ってきて一時停滞しておりましたが伊丹敬之(2003)『経営戦略の論理 第3版』日本経済新聞社、読了いたしました。

この本を評して「後付け」「後講釈」という人もいるのですが、そういう批判を超えて生き残っていくよさがある本です。個人的には、序章、第7章~第9章、終章の中でも、とくに序章が重要なパートと感じます。戦略とは何か、なぜ論理が重要か、そして適合とは何か。普段簡単に話されている言葉をしっかりととらえることから始まっている。その後は、いろいろなケースが出てくる。第7章まででは、松下とアイワの比較が今の世の中を表しているように思う。半値にして機能も充実させる松下。機能を削って価格勝負に出たアイワ。いまの世の中、アイワ的な価格競争が繰り広げられているからうまくいかないのではないか。

ポジショニングスクールの議論にも言及しつつ、伊丹先生の本領であるリソース・ベースト・ビュー もしっかりと論じられている。「見えざる資産」、つまり情報。これの流れのフレームワークをしっかりと理解させてくれる良書です。様々なケースを比較して使って分かりやすくしているところを、後講釈というのでしょうが、一般的な読者には理解できない一般化・抽象化された理論を、数多くのケースを通じて分かりやすく説明しているととらえたほうがよいと思う。だから、終章で、現実から戦略の発想を出発させない、とはっきりとおっしゃっているのである。

これを読んで、営業のマネジャーとして悪戦苦闘していたころを思い出してしまいました。 その話は、また別の機会に。

伊丹敬之(2003)『経営戦略の論理 第3版』日本経済新聞社
目次
序章 経営戦略とはなにか
1 戦略の市場適合
第1章 顧客のニーズをとらえる―戦略の顧客適合(1)
第2章 ニーズの多様性と相互作用を利用する―戦略の顧客適合(2)
第3章 競争優位を作る―戦略の競争適合(1)
第4章 反撃を見越す、敵にしない―戦略の競争適合(2)

2 戦略のインターフェース適合
第5章 ビジネスシステムで差別化する―戦略のビジネスシステム適合
第6章 技術を活かし、技術が動かす―戦略の技術適合

3 戦略の内部適合
第7章 見えざる資産―情報の流れのフレームワーク
第8章 資産を蓄積し、利用する―戦略の資源適合
第9章 組織を動かし、刺激する―戦略の組織適合

終章 戦略の論理と発想

参考文献

2010年6月4日金曜日

これからの経営学(日本経済新聞社編)

出る出ると神戸大学の小川先生からは予告されていましたが、満を持して登場です。

日本経済新聞社編(2010)『これからの経営学』日本経済新聞出版社

2008年9月から約半年間連載された「経営学のフロンティア」をベースに編まれた本です。
まず、日本を代表する経営学者17名!これだけの豪華執筆陣をよく集めたものです。いま、一番力があって素晴らしい研究成果を出されていて、国際的にも認知度の高い先生方が執筆されています。
次に、中身の濃さ!戦略論、人的資源管理、組織行動、ものづくり、マーケティング、ビジネスシステム、グローバル経営、ファイナンス、成長戦略と盛りだくさんの内容。しかも、最先端の研究成果が惜しみなくつぎ込まれています。
そして、分かりやすさ!これが本当に分かりやすくておもしろい。平易な言葉で実例を交えて書かれているので、あまりこういう本を読まないビジネスマンでもすぐに読めてしまうと思います。

新聞連載でしたから、一般の読者を想定して文体は分かりやすく、また限られた連載スペースの中に先生方のご研究を濃縮したエッセンスをそこに展開されたわけで、勢古浩爾(2010)『ビジネス書大バカ辞典』三五館に掲載されているビジネス書とは対極をなす良書です。ぜひ手にとって「現代日本の経営学のフロンティア」を体感してもらいたいと思います。

研修とかやると、「そんな学者の言うようなことは、実際には役に立たない」とか、「机上の空論ばっかり話すな」とか、はたまた「学校で勉強してるんとちゃうぞ」、挙句の果てには「そんなん本に書いたぁることゆうてるだけやん」(なんで関西弁やねん!)とか、要するに理論なんか意味がないという話が出ます。私も、かつてそう思っていた一人でした。

しかし、一流を自任される実務家の方なら、この本を読めば、一流の学者の説明能力の高さに驚くと思います。私は、神戸MBAで執筆陣の4名の先生から直接教えを受ける僥倖に浴しました。先生方の研究の深さ、それを実務といかにつなぎながら説明をされていく能力の高さ。そして一幕の劇にも似た面白さ。この本を読むと、多くの方々がその経験を共有できるのではないかと思います。

ただ、読みやすいがゆえに、内容をきちんと把握せずに「分かった気になる」本かもしれません。ですから、何度も読み返すのもいいと思います。

これだけの内容で749円は安すぎます。

日本経済新聞社編(2010)『これからの経営学』日本経済新聞出版社
目次
まえがき
第1日目テーマ 「組織と戦略をとらえなおす」
第2日目テーマ 「変革型人材育成」
第3日目テーマ 「ものづくりと経営」
第4日目テーマ 「経営戦略を具体化する」
第5日目テーマ 「外部連携の戦略」
第6日目テーマ 「未来への成長戦略」

各講師のおすすめ図書ガイド

2010年6月1日火曜日

東京に来て思うこと

大阪で生まれて大阪で育った身としては、東京で住むことはないと思っていますが、東京でうらやましいのは本屋の充実度。特に古本屋の充実度です。新刊の本屋では、オアゾの丸善、八重洲ブックセンターでもよいのですが、私は神保町の三省堂が好きです。品揃えはぴか一ですね。それよりも、古本屋の多さが断然違う。

今日、仕事が速く終わったので神保町に行きましたが、6時半過ぎになってしまって、結局数軒しか回れず。その後、三省堂で新刊を見て回って、キッチン南海で夕ご飯にしようと思ったが、売り切れで終わり。ショックでした。

ビジネス書大バカ辞典(勢古)

昨日、大阪空港で時間つぶしに立ち読みしていて見つけたのが、勢古浩爾(2010)『ビジネス書大バカ辞典』三五館です。自分自身はハウツービジネス書を全く読みません。その人が成功した環境、能力また経路も違うのに、「これをやれば成功する」なんて、信じて読むほうがおかしいわけですが、そんな本があふれています。そういう本を痛快にメッタ斬りする本です。言葉遣いが下品ですが、そういう本を書く自称コンサル君の思考の浅さ。この本の中に登場する数名を崇拝して読んでいる部下がいます。「こんなの知ってましたぁ」なんていわれても「知らん」としかいえないわけで、「そんなんより新書でも読んだほうがええんちゃう?」といつも言っています。

今日、監査役に「seataku、なんか最近読んだ本あるか?」と言われたので、お渡ししました。この監査役は博学で、ウェーバーの「プロ倫」の話やフッサールで大盛り上がりしました。ですからこんなしょうもない本を渡してもいいかな、って思いましたが、「こんな本(ハウツービジネス書のこと)読む人もいるよね。意味ないのに。これ借りておきますね」とのことでした。こちらからは、あとメールで、数冊ご紹介しました。楠木建(2010)『ストーリーとしての競争戦略―優れた戦略の条件』東洋経済新報社と、Sandel, M (2009) Justice: What's the Right Thing to Do? Farrar, Strause & Giroux. 邦訳 マイケル・サンデル(2010)『これからの正義の話をしよう:今を生き延びるための哲学』鬼澤忍訳、早川書房は当然ご紹介です。

勢古浩爾(2010)『ビジネス書大バカ辞典』三五館
目次
第1章 なんでビジネス書を読むの?
第2章 恐るべき三人のつわもの
第3章 三冊の元祖本と成功法則
第4章 本を読んで金が儲かるってホント?
第5章 不当表示?誇大広告?めくるめく書籍タイトルの世界
第6章 胡散くさい二人の導師
第7章 その場しのぎの一姫二太郎
第8章 「成功」することと人生
第9章 読むなら、経営者の自伝
第10章 仕事とは全人的作業である
付録 あのベストセラービジネス書を採点する